ユングで学ぶ心理学入門 > ユングに影響を与えたもの

ユングに影響を与えたもの関連記事

フロイトとユング

フロイトのことをユングは「私の出会った最初の真に重要な人物」と言っています。フロイトの夢分析と解釈の技法が、分裂病の表現に有用なことやユング自身の考える理論と合っていると感じ、当初はフロイトの著作に親しんでいました。しかし「抑圧」の内容になると、意見を異にし、ユングは同意することができませんでした。フロイトは抑圧の原因を性的外傷と考えました。

ゲーテ「ファウスト」の影響

ユングは、自身の中にNO1とNO2という二つの人格が存在していたことを明らかにしています。そしてゲーテにとってもまたファウストというNO2が存在していたと知り、ユングは慰めを受けたと自伝において述べています。ゲーテは「ファウスト」という作品を大いなる業、自分の本業と呼んでいます。

キリスト教とユング

ユングはある晩、ふと目が覚めたときベッドの足元に、輝く光を浴びた十字架のキリストの姿を見たそうです。ユングはキリスト教の教えに対してはもちろん戸を開いておくだけでなく、キリスト教との関係に分析心理学を導入しようとしました。ユングの父親はキリスト教会の牧師であったため、幼少の頃から聖書には慣れ親しんでいました。




ユングで学ぶ心理学入門に戻る>>