ユングで学ぶ心理学入門 > ユングの考察

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心理学的にみた人間のタイプ

ユングは、人間のタイプに関する考えを、外向型と内向型の二つに分類されるとしています。自分という存在を「主体」とし、自分のほかにあるものや人を「客体」とした場合に、二つのタイプが存在するのです。客体が自分よりも優越しているとする反応に防御的で、自分の心的なエネルギーがいつも自分の内側に向かっていて、外的な関心より内的な価値や関心が重要だとする態度を「内向型タイプ」だとします。

家族的布置

ユングの精神分析についての研究と実験から考察したものに、家族的布置があります。人間は必ず誕生するとき両親がいます。生まれて後、友情や愛情を得ようとする最初の試みは、両親や兄弟の関係によって最も強く布置されるのです。それは家族的布置の影響がいかに子どもに対して強いものかを証明することとなるものでした。

類型からくる子どもの素質

ユングは子どもの素質は、環境によって生じる生存競争(たとえば兄弟喧嘩)などが要因になるとは考えられないとしています。同じ母親から生まれた二人の子どもが、母親の態度に少しも変化がないのに全く正反対の類型を示すことがあるということをみれば、決定的な要因は子ども自身が持っているというのです。




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