キリスト教とユング

ユングはある晩、ふと目が覚めたときベッドの足元に、輝く光を浴びた十字架のキリストの姿を見たそうです。ユングはキリスト教の教えに対してはもちろん戸を開いておくだけでなく、キリスト教との関係に分析心理学を導入しようとしました。ユングの父親はキリスト教会の牧師であったため、幼少の頃から聖書には慣れ親しんでいました。

ユングは「心理学と宗教」「心理学と錬金術」を研究するにつれ、自らの経験を裏付ける基礎概念にたどり着いたのでした。それは宗教哲学の一つの形として錬金術の本質を論じることができるようになったということでした。さらにユングは、キリストの像と、錬金術師の中心概念である「ラピス」「石」との間に対応する概念を見いだしたのです。 ユングにとってキリスト教は自己に至る道筋であり光であり、そしてまた門であったに違いありません。




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