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普遍的なるもの
人間の心の深層にある元型は、神話素と繋がっているのだとユングは考えます。心の奥深くの中心点には、何百年の歴史の流れの中でほとんど変化しない真理があり、過去数千年にわたって同一であり、この先も数千年にわたって同一であるだろうと想像される基本的な心的諸事実が見いだされるといいます。
それは普遍的に在る心の意識の元型として、また神話の中で脈々と流れる素として、私たち人間に与えられているものなのです。それはまさに神話が語るような、人類が生きる意識化のドラマであったり、人間の普遍的テーマに他ならないのです。ユングはそれを永遠に変わらないものが存在するとして「世界中どこにも共通する特定の中心的諸類型」「絶対的真理をみちびき出してくる原像」として認識していました。
[ ユング心理学の特徴 ]