元型

人間のプシケー(心)の深層で自律的に働く本能的な力のことをユングは「元型」と呼びました。この元型は人類に共通の普遍的無意識を構成する素です。私たちが本能というものを見ることができないように、元型的な力そのものもまた私たちは見ることはできません。深層に働いている元型は、時として夢や幻想、思考の中にイメージという形になって現れてきます。

その元型的なイメージの象は、文化や個人によって異なるのですが、本質的なものは普遍的な性格さ故に、人は夢に見たり、物語として語られたり、歌にしてきたのです。7つの元型は、老賢者(マナ人格)、トリックスター、仮面、影、神的な子ども、アニマとアニムス(女性的要素と男性的要素)、グレートマザーなどで、それぞれの特性を備えて個人の心に元型として登場し影響を与えています。




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