ユングで学ぶ心理学入門 > 無意識層の源泉 > 曼荼羅
曼荼羅
曼荼羅はサンスクリット語では「円」を意味します。この幾何学模様から成るチベット密教の曼荼羅図に、ユングは心理学的な意味を見いだしました。ふだん意識されない自己は、何かの要因で突如心理的危機に襲われたようなときに動き出し、曼荼羅模様のようなイメージとして意識に浮上してくることがあることを発見しました。
そして、曼荼羅が意識と無意識との調和をはかるために現れる、超越的な機能をもった自分自身(セルフ)を象徴するようなイメージまたは心理象であるとユングは位置づけたのです。ユング自身はこのマンダラを、「意識的に考え出されるか、また自然発生的に無意識過程の産物として現れるかをする規則的配列をもった構造図式」であるとして多くのイメージとの関連性を述べました。
[ 無意識層の源泉 ]