無意識とは

深層にある無意識の心理で、苦痛をもたらす考えや感情、意図的な抑圧など個人の人格に不可欠の要素を含んでいる内容の総体をユングは「個人的無意識」と名づけました。さらにより深い層に進んでいくと、そこには個人的なもの以前に「在る」ものが存在します。

意識なしで行為するような本能や、生来的であらゆる時代と空間を越えて偏在的なもの、心そのものの基礎を形成しているような人類の根源にある記憶の貯蔵庫であるようなもの、同一で普遍的なもの、の総体を「集合的無意識(普遍的無意識とも呼ばれる)」と名づけました。ユングは心の無意識なる深層にその二つの構造を見いだし、探求した最初の人物です。そして錬金術や密儀など多くの関連性や意味を、心理学の解明に結びつけ大きく貢献したのです。




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