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「精神科医師」C・G・ユング

ユングは、医師としての良心を常に意識していました。精神分析を行う医者の精神状態は、患者の精神状態を分析する以上に重要であると認識していました。確かな自信がないのに事例に取り組むと、医師自身がコンプレックスのわなや落とし穴にすぐはまってしまうとして自らの姿勢をも正しました。

また、ユングは精神的な病の治療には、患者の宗教的態度が決定的な役割を担っていると考えていました。心は本来宗教的であるという意見をユングは持っていたのです。神経症にとって心の基本的な特性を無視することは、非常に危険であり、また深くそのことに由来すると考えていたようです。自らの体験に基づいた認識と患者に対する姿勢は生涯揺らぐことはありませんでした。




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