幻視

ユングは自身の幻視体験を解釈するために多くの時間と労力を費やしました。ユングにとって幻視や夢が教えてくれた真実の世界はユングを支える土台でした。キリスト教の正典聖書にも夢や幻視体験は啓示体験として重要な教義として述べられていますし、信仰の生き生きとした体験をもつ敬虔な信徒の啓示体験も報告されています。

幻視や夢体験を、ユングは、体験者のこころ(プシケー)また魂自身の自発的な発言だとして捉えようとしました。心理学的に夢や幻視を解釈することで、元型的な性質を持ったイメージの内容は、心理学における新しい解釈の枠を一層広げることになったと幻視をもとに解釈考察を試みたM・L フォン・フランツは述べています。




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